SSS(洞不全症候群)が治療適応になるとき
心電図新世界セミナー谷口総志です。
前回の<不整脈問題018>の解説です。
まず不整脈名はこれです。
参考記事:刺激伝導系の目的
この不整脈に治療は必要でしょうか?
このヒントがここに書いてあります。
参考記事:PVCを洞察する
SSSは洞結節の異常で刺激が出ません。
よって刺激伝導系の最大の目的である
「心室を動かす」ことができない状態です。
つまり「心臓が止まっている」ということ。
このSSSに治療を行うかどうかの判断をしましょう。
この判断基準はズバリ
何秒心臓が止まっているかです。
この目安覚えていますか?
3秒……眩暈(めまい)
5秒……失神
10秒…・痙攣
心臓が止まった秒数で
これらの症状が出てしまいます。
どこからが危険ですか?
<不整脈問題018>はこんな感じです。
3.4秒心臓が動いていません。
ちょっと眩暈がしてしまうかもしれませんね。
危険性を考えましょう!
もし、車の運転をしてるとき眩暈がしたら……
と言うことです。
眩暈がしたら危険ですね。
よって3秒以上心臓が止まってしまうと危険です。
つまり治療の適応です。
治療は何をいますか?
心室が動いていないということは、
徐脈だからペースメーカーですね。
参考記事:徐脈に治療が必要な理由
3秒以上心室が動いていなかったら
ペースメーカーの適応になります。
その理由は
危険だからです。
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