12誘導心電図と左心室壁との関係
心電図新世界セミナー谷口総志です。
前回の続きです。
心臓壁と12誘導心電図を紐づけしていきます。
12誘導心電図は文字通り
12個の波形で構成されています。
言い方を変えると
12ヵ所から左心室壁を見ています。
つまり12誘導心電図の中に
前壁を見ているパート
後壁を見ているパート
下壁を見ているパート
が存在します。
左心室壁を前・後・下から見るために
あのような貼り方になっているのです。
各誘導の説明はこの段階では行いません。
ゴチャゴチャになる原因になりますので切り捨てます。
「目標」はあくまでも「心電図を読む」です。
ただ、電極の貼る位置にも意味があることだけは知っておいてください。
詳しくは僕が講師を務めるセミナーに参加していただければ説明いたします。
セミナー情報:2016年6月18日(土)熊本市流通情報会館
戻ります。
早速紐づけです。
前壁を見ているパートはV2、V3、V4
後壁を見ているパートはV4、V5、V6
下壁を見ているパートはⅡ、Ⅲ、aVf
となります。
何かわかりづらいですね(笑)
だから
図を見て視覚で感じてください。
12誘導心電図でこれを示すと
つまり12誘導を見る時にはここを見ればいいのです。
これが
12誘導心電図を読むパターンの一つです。
12誘導心電図を読むパターンは3つです。
①ST変化
ST変化で虚血性心疾患を判別します。
つまり「左心室で何が起きているか」を読みます。
②12波形と左心室壁の関係
虚血性心疾患がどの部分で起こっているかを判別します。
つまり「左心室壁のどこで起きているか」を読みます。
この2つで「何が」「どこで」起きているかが読めるのです。
ここで練習問題を出しときますね。
ここで問題を「解く」か「解かない」かで
今後のあなたに起こる展開が変わってくると思います。
「経験だけが理解につながる」ことを
もうこのブログの読者は知っているはずです。
問題を解いてから次のブログに進むことを強く推奨いたします。
いままと同じように心電図を素通りさせないでください。
「望む現実を創る」には習慣を変えるしかないのです
参考記事:望む現実を創るには
12誘導心電図はある日を境に「一瞬」で読めるようになります。
ここでその「一瞬」が訪れることが多いようです。
心の「ブロック」から解き放たれた
あなたならもう読めますよ。
例題を出しておきますので同じように解いてみてください。
ST変化を見つけてください。
それがどこで起こっているかを読み解いてください。
ヒント ・波形は一つずつ見てください。
・一番大きくST変化しているところを探してください
ます「ST変化」を見つけます。
変化してるところは見えますか?
ST下降が見えるはずです。
ST下降を大雑把に○で囲むと
となりますね。
この時点で読めるのは
ST下降なので狭心症ですね。
そしてヒントにもありました。
一番大きく変化しているところを探す
これで場所を特定します。
どうでしょうか???
「V2、V3、V4」で大きく変化しています。
ここは心臓壁でいうと「どこを」見ていますか?
そうですね。
前壁です。
前壁の狭心症なのです。
これで12誘導心電図が読めました
さらに紐解くと
前壁の責任血管は何でした???
「忘れた~」って方は前回に戻ってみてください。
人間の脳は一回で覚えられないのです(笑)
何回でも見直していいですよ~
前壁の責任血管は左前下行枝でした
つまりそこにトラブルを抱えてる可能性が高いです。
狭心症ですので
予測としては
左前下行枝の狭窄
となりますね!
こんな感じで解いてみてください。
必ず解いてくださいね。
今後あなたに起こる展開が変わります。
今までのブログの中に答えは必ずあります。
何回も見直してください。
理解しようとせず照らし合わせる程度でいいですよ~
それで必ず答えを導き出してください。
答え合わせを希望の方は下記で受け付けます。
※コメントの冒頭に「問題」とお書きください。
問題
☟
ブログが書籍になりました
心電図最後の教科書 12誘導編
ベストセラーランキング1位
Amazonレビュー1位
レビューだけでも読んでみてください。
詳細はこちら