心臓の司令塔「洞結節」
心電図新世界セミナー谷口総志です。
前回、刺激伝導系を線路図に例えました。
そこから見えてくるのは、
刺激伝導系は世界一簡単な線路図ということです。
参照:世界一単純な線路図
その刺激伝導系の出発地点はどこですか?
そうですね。
「洞結節」です。
「洞結節」から「プルキンエ線維」までの一方通行です。
その刺激が心臓内にあるレールに乗ってくる
そのレールが刺激伝導系というわけです。
「洞結節」で心臓の拍動数が決まります。
運動をしたら早く拍動させ
休んでいる時はゆっくり拍動させます。
「洞結節」の刺激回数が拍動回数なのです。
つまり、「洞結節」は心臓の司令塔です。
心臓は刺激という司令塔がなければ動くことができません。
早く拍動させるのもゆっくり拍動させるのも
「洞結節」次第ということになります。
その「洞結節」は心臓のどこに位置しているのか?
参考書とかで見たことがあると思います。
「洞結節」は右心房にあります。
つまり刺激は右心房から出ていることになります。
今あなたの体はどれだけの血液を必要としてますか?
それを瞬時に判断し、必要な刺激を送る
心臓の司令塔それが「洞結節」です。
心電波形はこの刺激の流れを形にしたものです。
「洞結節」から出た刺激は心房全体に伝わり
「房室結節」にたどり着きます。
この時の刺激の流れがP波として現れます。
学校でどう教わりました?
P波は心房の収縮って教わりましたよね~
厳密には違いますよ~
心房に刺激が流れたときなのです。
P波…心房が収縮しはじめたとき
おっ、
どっかで聞いたフレーズだな~
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