うっ血性心不全という言葉から心不全を評価する

【病態問題04】
右心不全はどこの静脈のうっ血ですか？ 【病態問題05】
左心不全はどこの静脈のうっ血ですか？

 

この記事の続きです。

【うっ血性心不全の［うっ血］とは？】

 

心不全は２種類です。

でもそこに、
うっ血性心不全という言葉が出てきます。

不思議ですね〜

今回はその言葉から学びます。

うっ血とは静脈血の血流の鬱滞です。

それでは、
うっ血性心不全とはどこの静脈を指すのか？

そこを明確にしてください。

それが心不全の評価にも繋がってくるのです。

なぜなら・・・

 

うっ血性心不全という言葉から心不全を評価します。

うっ血性心不全の［うっ血］とはどこの静脈？

うっ血とは静脈血の血流の鬱滞です。

それでは、
うっ血性心不全とはどこの静脈を指すのか？

 

結論から言うと

うっ血性心不全のうっ血とは「肺静脈」のうっ血です。

 

この肺静脈のうっ血が有るか無いかで
名前まで変わってしまうのです。

視点を変えると、

「肺静脈のうっ血の有無は
心不全の評価に大きく関わる」

と言うことです。

だって名前が特別についているのだから。

 

これは、言葉が教えてくれています。

肺静脈のうっ血が意味するもの

肺静脈のうっ血は心不全の評価に大きく関わります。

もっと言うと、

肺静脈のうっ血は心不全の病態そのものに関わると言うことです。

 

肺静脈のうっ血が意味するもの

 

それは・・・・

 

まずは解剖から考えます。

肺静脈はどこに有るのか？

 

右心室から拍出された血液は
肺動脈を通り肺に入ります。 肺で酸素化された血液が
肺静脈を通り左心房に注ぎ込みます。

 

ここは解剖ですのでお分かりだと思います。

つまり、

肺静脈とは肺と左心房の間に存在します。

この肺静脈を通る血液に鬱滞が生じると

うっ血性心不全となります。

 

ここで問題です。

【病態問題06】
肺静脈に鬱滞が生ずるのはどのような病態ですか？
下記から可能性が高いと思われる３つを抜き出してください。 a)右心室が動かないとき
b)三尖弁に狭窄・逆流があるとき
c)肺動脈弁に狭窄・逆流があるとき
d)肺に器質的病変があるとき
e)左心室が動かないとき
f)僧帽弁に狭窄・逆流があるとき
g)大動脈弁に狭窄・逆流があるとき

アウトプット

さて今回のアウトプットです。

前回の記事でもたくさんのアウトプットをいただきました。
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