心房性不整脈
心電図新世界セミナー谷口総志です。
<不整脈問題5>
<不整脈問題6>
覚えてますか?心電図を読むポイント。
①P波を探す
②QRS波を探す
③PQ時間を見る
です。
不整脈を読む時にはこの3つを意識してください。
詳しく見たい方は参考記事を読み返してください。
↓↓↓
参考記事:不整脈を読むために最初にやること
参考記事:刺激伝導系の目的
参考記事:一瞬で解除、時間のブロック
さて<不整脈問題5,6>
①P波を探す
探せますか?
基線が揺れてますよね。
P波がどれか解らない状態です。
つまりP波無しです。
②QRS波を探す
QRS波はしっかり見えています。
③PQ時間を見る
P波が解らないのでPQ時間も解りませんね
この2つの不整脈には特徴があります。
・基線が揺れている
・QRS波は確認できる
この基線の揺れは(のこぎり波)と呼ばれ
心房が痙攣している不整脈の特徴です。
それでは相違点を探しましょう
・基線の揺れ方が違う
問題5は細かいのこぎり波で不規則な揺れですね
この揺れは細動している状態です(f波)
あちらこちらから刺激が出てるイメージです
一方
問題6は大きなのこぎり波で規則正しい揺れですね。
この揺れは粗動(そどう)している状態です(F波)
洞結節から出た刺激が心房内でぐるぐる回ってるイメージです。
ここまでをまとめると
「心房の痙攣はf波とF波に分けられる」
ここまでで不整脈の答えが出ます。
<問題5>心房細動(af)
<問題6>心房粗動(AF)
そのままですね~
ただ、この心房の揺れは波形が小さいため解りづらいことがあります。
ここで決定的な相違点の出番です。
<不整脈問題7> この2つ(問題5と6)の相違点を探してください。
決定的な相違点、それはQRS波にあります。
QRS波が「規則的」か「不規則的」かです。
心房細動はQRS波が不規則↓
心房粗動はQRS波が規則的↓
です。
心房細動も心房粗動もよく見られる不整脈です。
モニター観察では判別しにくいことがありますが、
このQRS波の決定的な違いが解ればすぐに判別できまね。
基線が揺れてる心電図を見つけたらQRS波に目を向けてください。
その不整脈がすぐわかりますよ。
次回はこのafとAFについて
もうすこしぶっちゃけまーす(笑)
<不整脈問題8>この不整脈名は?
※答え合わせ希望の方はコメントの冒頭に<不整脈問題8>とお書きください。
☟
ブログが書籍になりました
心電図最後の教科書 不整脈編
Amazonベストセラー2部門1位
高評価レビュー
レビューだけでも読んでください。
詳細はこちら