PQ時間という観念
心電図新世界セミナー谷口総志です。
不整脈を読むポイントは3つです。
①P波を探す
②QRSを探す
③PQ時間を見る
です。
PQ時間は心電波形ではどこからどこまでか?
よく勘違いされている場所です。
結論から言うと
PQ時間は
P波の始まりからQ波の始まりまでです。
刺激伝導系で言うと
洞結節から房室結節を通りすぎるまでです。
さて覚えてますか
P波は何秒でした?
P波とQRS波の間は何秒でした?
まだ時間の観念に捕らわれている方はいませんよね!?
もしいらっしゃったら下記をクリックしてください。
時間の観念ははずしておきましょう
参考記事:一瞬で解除、時間のブロック
P波……0.1秒
P波とQRS波の間‥…0.1秒
QRS波……0.1秒
PQ時間は???
そうですね、0.2秒です。
0.2秒以下‥…正常
0.21秒以上‥…異常
ということになります。
さて本題に戻ります。
不整脈を読むポイントは3つ
①P波を探す
②QRS波を探す
③PQ時間を見る
でした。
問題の続きです
✓P波はあります
✓それに続くQRS波あります
ここまでは正常です。
PQ時間を見てみます。
明らかに長いですね~
何秒ありますか~?なんて聞きません!
0.2秒の話はしましたが、
PQ時間が長いかどうかなんてフィーリングで決めてください(笑)
(あっ、言ってしまった‥‥)
だってPQ時間は洞結節から房室結節を通りすぎるまでの時間です。
房室結節は神の采配ですよ。
それが正常でも異常でも我々にはどうすることもできません。
もともと刺激伝導系の最大の目的は何でした?
覚えてますか~??
刺激伝導系の最大の目的は心室を動かすことです。
PQ時間は長いけど心室は動いてますね。
よって治療方針すらありません。
放置です。
だからフィーリングでいいですよー
ここでポイントなのは
PQ時間は人それぞれ一定だということ
PQ時間が毎回違うことはありえないということ
PQ時間が0.2秒より長いとき、Ⅰ度の房室ブロックと読みます。
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