PQ時間の見方
心電図新世界セミナー谷口総志です。
PQ時間の正常値は0.2秒以下でした。
0.2秒より長いとⅠ度の房室ブロックでしたね~
前回、PQ時間はフィーリングで見ようと言いました。
ただ、時間の見方だけは知っといてもいいと思います。
よって今日はPQ時間の見方です。
復習の意味で軽く読み流しましょう。
もう知ってるよって方は次へ進んでくださーい
心電図を見て0.2秒をどう計るかです。
学校で習いましたね、
心電図の紙送り速度
25mm/sec
一秒間に心電波形が進む距離です。
モニター心電図も12誘導心電図も横軸は時間です。
心電波形は変化します。それを記録させるために紙を流します。
その紙を流すスピードが紙送り速度です。
僕たちが見ている心電波形は、
紙送り速度25mm/secの波形です。
PQ時間の計り方ですが、
心電図にはメモリがついています。
それもご丁寧に1㎜間隔で。
紙送り速度から計算すると0.2秒は5㎜です。
PQ時間が5㎜以内に入っていれば正常
それを出ているようなら異常ということになります。
<不整脈問題2>の続きです。
PQ時間はP波の始まりからQRS波の始まりまでです。
問題の波形を拡大して見てみます。
5㎜で0.2秒です。
PQ時間は約6㎜ですので0.2秒より長い
つまり異常ということになります。
波形をよく見ると
P波は正常で
P波とQRS波の間ががグーンと伸びています。
ということは
刺激伝導系では房室結節の異常です。
房室結節の異常だから房室ブロックと読んでいます。
房室ブロックって何種類かありましたよね?
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