ST変化を「読む」
心電図新世界セミナー谷口総志です。
ST変化には「上昇」と「下降」がありました。
まだ読んでいない方はこちら
「上昇」と「下降」にはそれぞれ意味があります。
STは心臓の動きの中で一番酸素を必要とするタイミングでしたね。
よって、酸素が足らなくなるとSTが変化します。
その酸素を心臓に送り込んでいる血管が冠状動脈です。
参考「感謝して読む」
酸素供給が少ないとき、この冠状動脈に問題があります。
この冠状動脈に血液が「流れない」
もしくは、「流れにくい」
と考えることができます。
つまり冠状動脈の閉塞(流れない)、
狭窄(流れにくい)です。
そしてこれらには病名がついています。
冠状動脈の閉塞-心筋梗塞
冠状動脈の狭窄-狭心症
これを「ST上昇」と「ST下降」に当てはめると
ST上昇-心筋梗塞
ST下降-狭心症
になります。
「ST変化」を「読む」とは
虚血性心疾患である
心筋梗塞と狭心症を判別することなのです。
STが上昇してれば心筋梗塞
STが下降してれば狭心症
と読んでください
これでST変化を読めたことになります。
ねっ!単純でしょう!?(笑)
12誘導心電図は3つのパターンで読むことができます。
その1つのパターンが「ST変化を読む」です。
まだ難しいと思っている方はそのパターンを知らないだけ。
ただの固定観念です。
心の「ブロック」を解除しましょう!!
☟
ブログが書籍になりました
心電図最後の教科書 12誘導編
ベストセラーランキング1位
Amazonレビュー1位
レビューだけでも読んでみてください。
詳細はこちら