RonTで「心臓しんとう」になるメカニズム
心電図新世界セミナー谷口総志です。
胸を強打してしまうと「心臓しんとう」に
なる可能性があります。
なぜなのか?
野球ボールがあたったと仮定しましょう!
心電図は収縮と拡張で一周期となります。
波形で表すと
「野球ボールが胸に当たる」
このどの時期にボールが当たるかです。
胸にボールが当たる(強打する)と
心臓に微弱電流が流れます。
つまり異常刺激です。
不整脈は刺激伝道系のトラブルです。
そのトラブルには
①刺激伝道異常
②刺激発生異常
がありました。
①はSSSやAVBなどで代表される徐脈系不整脈です。
②はPVCに代表される頻脈系不整脈です。
このボールがあたって微弱電流が流れてしまうということは
②の刺激発生異常になります。
つまりボールが当たる(強打する)と
その衝撃でPVCが出てしまうのです。
ここで、それぞれのタイミングで
ボールがあたった時の波形を見ていきましょう。
さ~!!!
一周期に戻りましょう。
心電波形で
どこが一番不安定な時期でした???
PVCが出てはいけないタイミングがありましたね?
参考記事:「RonT」で何かが起こる
ここです。
T波は不安定な時期です。
参考記事:不安定なT波
「RonT」は危険な不整脈です。
不安定なT波にPVCが乗ってしまうと
VFになってしまうからです。
・「RonT」でVF
・「心臓しんとう」もVF
・胸を強打すると心臓に異常刺激が入ってしまう
・異常刺激でPVCが出る
胸を強打した瞬間がT波のタイミングだったら・・・
「R on T」は危険な不整脈です。
胸を強打してしまうことは
誰にでも起こり得ることです。
つまり「心臓しんとう」も誰にでも起こりえる不慮の事故です。
特に子供に多く起こってしまいます。
この治療法はAEDが特に有効です。
なぜAEDが有効なのでしょう?
次回解説します。
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