PVC(心室性期外収縮)の循環動態
心電図新世界セミナー谷口総志です。
不整脈は定義に当てはめ読み解きます。
そしてその定義に当てはめるには
以下の3つのポイントで心電図を見てください。
①P波を探す
②QRS波を探す
③PQ時間を見る
さて、前回の<不整脈問題9>です。
PVC(心室性期外収縮)の定義覚えてますか~??
参考記事:PVCのスコトーマ
その定義にずっぽりハマっています。
つまりPVCです。
ただそれが2個続いているだけです。
これを「PVC2連」と読んでいます。
PVCは不整脈です。
ただ正常な方(僕でも)PVCは出ています。
これが正常なのか異常なのかは数の問題ということになります。
一日に何回出てるかです。
ただ、このような感じで続くのは珍しいので
PVC2連以上続くようでしたら要注意です。
なぜ注意が必要か?
それは正常な収縮ではないからです。
正常な収縮とは洞結節からの刺激が
刺激伝導系に乗って運ばれてきたときの収縮です。
そこには、刺激伝導系という
計算しつくされた緻密なタイミングがあり
心臓が持つ機能を最大限に引き出すために
プログラミングされています。
PVCはその洞結節からの刺激を待たずして
早期に心室から刺激が出てしまい、
その刺激をトリガに心室だけが異常収縮してしまった状態。
つまり、
心臓が持つ機能を
最大限に活かしきれていない状態です。
心臓は血液を循環させています。
その循環が効率よく行われていない状態なのです。
手首の動脈を触って
脈を感じてください。
心臓が拍動するたびに脈を感じますよね~
心臓が正常に動いていれば
脈を感じることが出来ます。
PVCの時はこの脈が弱くなったり、
脈を打たない状態になるのです。
脈が打たないということは、
心臓が止まってるのと同じです。
PVCがたまに出るくらいは問題になりませんが、
それが続いてしまうと危険度が高くなります。
異常な収縮が続く事になるからです。
<不整脈問題10>
<不整脈問題11>
<不整脈問題12>
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