「PVCを制する者が、不整脈を制す」by谷口総志
PVC(心室性期外収縮)の解説です。
ここはめちゃくちゃ大事なところになります。
書籍の表紙にも書いたくらいです。「PVCを制する者が、不整脈を制す」
なぜ大事かって?
それは不整脈の大半がPVC絡みだから。
あんなたはPVCを説明できますか?
【動画】心室性期外収縮(PVC)は、なぜPVCと読めるのか?
心電図に触れてれば必ず出てくる不整脈ですね。
そうです!
心室性期外収縮(PVC)です。
これです。(1分55秒)
↓ ↓ ↓
あなたはPVCを読めますね。
あなたはPVCを認識できますね。
それでは、
なぜ、あなたはPVCと読めるのですか?
なぜ、あなたはPVCを認識できるのですか?
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PVCの定義言えますか?
心電図に触れてれば必ず出てくる不整脈ですね。
そうです!
心室性期外収縮(PVC)です。
それではPVCの定義を言えますか?
いきなり言われても困りますよね~
波形を見てみましょう
これを見て心室性不整脈(PVC)と読める人は多いと思います。
なぜあなたはPVCと読めたのですか?
不整脈は定義に当てはめて読み解きます。
不整脈を読む3つのポイント覚えてますか?
①P波を探す
②QRS波を探す
③PQ時間を見る
でしたね~
この不整脈の答えはPVCなのですが、
その定義をこの3つのポイントから探りましょう。
①P波を探す
このPVCにはP波が無いですね。だから③のPQ時間も見れません。
②QRS波を探す
P波が無いのにいきなりQRS波が出ています。
不整脈は刺激伝導系のトラブルです。
P波が無いということはまず洞結節のトラブルを疑います。
洞結節からの刺激は一定なのですが……
どうですか?
洞結節が刺激を出す前にQRS波が出てしまっているのが解ります。
早期のQRS波です。
つまり洞結節から刺激が出る前に、
それ以外のところから刺激が出たのです。
刺激を出せる場所は3ヵ所でしたね。
補充調律のあの場所です。
そのどこからか刺激が出たということになります。
答えから言うと心室から刺激が出ています。
プルキンエ線維からですね。
ここまでをまとめると
・P波が無い
・P波より早いタイミングでQRS波が出る
となります。
ここからはPVCの特徴を見てみましょう
QRS波が幅広ですね
QRSの正常時間覚えてますか?
0.1秒でした。
マス目で言うと3マスです。
何か細かいこと言ってるようですがこのQRS幅もフィーリングで見て良いです。
だって心電図に触れてる方は、
これ見ただけでPVCと判断できます。
わざわざQRS幅なんて計ってないですよね(笑)
「となりのQRS波より幅広」
こんな感じでいいです。
ここまでをまとめます。
・P波が無い
・P波より早いタイミングで幅広のQRS波が出る
そしてもう一つ特徴があります。
その特徴を言える人は少ないと思います。
毎回見ているのに
毎回読んでいるのに
実際に読めるのに
スコトーマ(盲点)になっているのです。
そのスコトーマに光を当てましょう。
それが心電図を読み解くコツになります。
PVC(心室性期外収縮)のスコトーマ(盲点)
前の記事でPVCの定義をまとめました。
・P波が無い
・P波より早いタイミングで幅広のQRS波が出る
実はもう一つの定義があります。
誰もが読めるPVCなのにその定義は
スコトーマになっています。
心電図を教える立場の人もスコトーマになってることがあります。
だから伝わらないのですね~
あなたは誰から心電図を教わりましたか?
PVCは読めるのに、その定義が言えない人は、
もう一度一緒に考えましょう!
さて、PVC(心室性期外収縮)です。
心室性・・・QRSの幅が広いのが心室性の特徴になります。刺激がプルキンエ線維から出ている証左ですね。
期外収縮・・・洞結節の刺激タイミングより早めに出てしまうので期外と読んでいます。
つまりここまでは、文字通りということになります。
それではここでT波に注目してみましょう。
通常の波形はQRS波が上向きなのに対してT波も上向きです。
一方、
PVCはどうでしょうか?
QRS波が下向きなのに対してT波は上向きです。
つまりQRSとT波は逆方向ということないなります。
PVCのもう一つの定義として
・QRSとT波が反対方向になる
です。
ここがスコトーマになっている箇所です。
不整脈を見ていると判別しにくい場合も出てくるのですが、
定義をしっかり持っていると、
判別しにくい不整脈でも「一瞬」で読めるのです。
不整脈は定義に当てはめて読み解きます。
もうあなたはPVCの定義言えますね!
ここは不整脈を読む上で、
本当に大事なところです。
何回も復習してくださいね。
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