人間は心臓と脳を守っている
心電図新世界セミナー谷口総志です。
本日は【人間は心臓と脳を守っている】についておしらせします。
人間の体で生命に直結する臓器
それは、心臓と脳です。
「いやいや違うだろう!」
って意見も聞こえてきそうですが、
生命の維持で考えると
心臓と脳になります。
この2つの臓器は
一瞬たりとも休むことが許されません。
そして常に『エネルギー』を必要としています。
(ここで言う『エネルギー』とは血圧のことです)
参考記事:血圧とエネルギー
前回、血圧について説明しました。
・筋肉を動かすために必要な血圧80㎜Hg(平均)
・内臓機能を維持するため必要な血圧60㎜Hg(平均)
・心臓と脳に必要な血圧40㎜Hg(平均)
これを見てお気づきですか?
「人間は心臓と脳を守ってる」
ということを。
筋肉を動かすために必要なっ血圧は80㎜Hg(平均)です。
これより下がると運動できなくなります。
血圧とう『エネルギー』が下がることで
運動できなくなります。
単純に考えて
血圧が低いと運動どころじゃないですよね!?
話はここで終わりません。
なぜ血圧が低いと運動できなくなるか?
を考えます。
これは
運動をするために必要な筋肉が血液を拒絶するからです。
筋肉が『エネルギー』を受け取らなくなるのです。
なぜか?
筋肉より大事な、臓器を守ろうとします。
つまり、内臓と心臓、脳です。
ここを守るため、あえて血管を締めて
血圧という『エネルギー』を
受け取らないように調節するのです。
つまり、筋肉は活動を止め
生命を維持するために優先順位の高い
内臓、心臓、脳を守ろうとするのです。
これがホメオスタシスです。
ここで血圧低下にじっと耐えるのです。
橈骨動脈(手首の動脈)を触れてみてください。
脈が触知できないとき、
筋肉が血圧(血液)を拒絶した証左となります。
つまり『エネルギー』の拒絶です。
血圧が下がり続けたらどうなるか?
平均血圧が60㎜Hg以下になると
今度は内臓臓器が活動を止めます。
「血圧が下がるとおしっこが出なくなる」
現場で働く方なら経験値として
知っていると思います。
これが内臓臓器(腎臓、肝臓、膵臓など)が
活動を止めた証左になります。
大腿動脈(足の付け根)を触れてみてください。
脈が確認できないとき、
内臓が血液を拒絶した証左となります。
つまり『エネルギー』の拒絶です。
これは人間の体が心臓と脳を守るために
その他の臓器の活動を止め、
心臓と脳に『エネルギー』を集中させるのです。
生きるための苦肉の策です。
よって
心臓と脳に必要な血圧は40㎜Hg(平均)
と他の臓器より低くいのです。
これは『エネルギー』が低いというわけではなく、
その『エネルギー』でも耐えれるように
他の臓器が活動を止め守っているのです。
頸動脈(首の血管)を触れてみてください。
ここの脈だけは最後まで確認できると思います。
スゴイと思いませんか?
人間は心臓と脳を守っているのです。
この頸動脈が触れなくなったとき
心臓にも脳にも『エネルギー』が
送られなくなったときです。
よって、「心停止」
となります。
血液は循環することで『エネルギー』となります。
と同時にそれは「血圧」に置き換えることが出来ます。
心臓が止まると「心停止」ですが、
血圧が出せなくなっても「心停止」なのです。
<不整脈問題16>
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