「RonT」で何かが起こる?
心電図新世界セミナー谷口総志です。
<不整脈問題15>の解説です。
心電図の中盤以降はフニャフニャの波形になってますね。
これ心室細動です。
よく『VF』って言われてますね。
こうなってしまうと心臓はまともな拍動ではありませんね。
よって心臓は血液を送りだすことができません。
血液が送りだされないと血圧もなくなるので、
すべての機能が停止してしまいます。
脳も肝臓も腎臓もすい臓も、肺臓も、
もちろん心臓だって。
つまり「心停止」と同じ状態です。
このままの状態だと確実に「死」がやってきます。
よって、すぐに処置が必要になります。
(処置については別項で改めます)
P波もQRS波も判別できなければVFです。
<不整脈問題15>にはその他の不整脈が隠れています。
Vfになる前に何か出ていますね。
PVCです。
それも「RonT」
つまりこう言うことです。
「RonT」が2回出た
2回目の「RonT」がトリガになってVFが誘発
なぜ誘発されるかは前回書きましたね。
参考記事:不安定なT波
非常に不安定なT波にPVCが乗ると危険なんです。
それは
『VF』が誘発される可能性があるから危険なのです。
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