一般NISAでレバナス購入を考えてらっしゃる方は多いと思います。ただしデメリットもあります。このデメリットを知らずに一般NISAでレバナスを購入してはいけません。今回は一般NISAでレバナスを買う最悪を想定したデメリットについて共有いたします。夢を見てらっしゃる方も多いと思ったので緊急提言させていただきます。
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24.42
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目次
【緊急提言】一般NISAでレバナス購入「場合により最も危険な方法」の最悪想定デメリット
先日、つみたてNISAから区分変更して一般NISAでレバナスを購入するという記事を公開させていただきました。
Youtube,blog,Twitterからたくさんメッセージをいただきました。
「区分変更しました」「私も来年から一般NISAでレバナスに全額ぶっ込みます」「待ってました。付いていきます」などなど・・・
コメントは嬉しいのですが、勘違いもあるのかな〜と感じてしました。
そしてこんな意見も
「場合によりこれは最も危険な方法」
こちらのコメント欄に頂きました
このような背景から今回、
一般NISAでレバナス購入の最悪想定デメリットをシュミレートしたいと思います。
一般NISAでのレバナス運用
一般NISAは2024年に新NISAに制度が変わります。
新NISAではレバレッジ商品は買えない可能性が高いです。
ですのでレバレッジ2倍のレバナスは購入できなくなると思われます。
そうなると、レバナスが一般NISAで購入できるのは2022年と2023年の残り2年間ということになります。
一般NISAは非課税期間5年ですが、新NISA対象商品はでは非課税枠5年後もさらに追加5年間ロールオーバーで運用期間を伸ばすことができますが、レバナスは対象外のため運用期間の後、非課税運用は終了し特定口座へ移管されます。
つまり5年後確実に終わりがやってきます。
ですので非課税でのレバナス運用は5年間のみです。
2022年に購入した分は2026年12月まで
2023年に購入した分は2027年12月まで
ここで利益が出てれば非課税の恩恵が受けれます
例えば
2022年入金元本120万円
↓(利益60万円)
2026年12月評価損益180万円(非課税)
2027年1月特定口座移管180万円
2027年以降、特定口座に移管されると60万の利益も全てリセットされます
ですので、
180万円からの利益に対して分離課税となります。
レバナスホルダーさんはこれ以上に利益が出ると信じてらっしゃると思います。
5年もありますからね〜
この一般NISAは利益が出れば出るほどメリットに吹き切ります。
夢ありますね〜
一般NISA最高!!
レバナス最高!!
という声が聞こえてきます
が、しかし
利益が出なかった場合どうなるのでしょう?
つまり、2026年12月運用が終わる年に含み損の場合です。
実はこのときがレバナスの最悪想定となります。
「場合により最も危険な方法」の最悪想定デメリット
2026年に暴落が来たらどうなりますか?
レバナスは2倍のレバレッジがかかっています。
つまり、暴落も指数の2倍です。
その下落幅は大きくなることが想定されます。
2025年まで順調だったけど2026年10月にNASDAQ100指数が35%の下落、レバナスが70%の下落になったらどうしますか?
今まで積み上げてきた含み益が吹っ飛び元本も50%下落します。
あと2ヶ月で一般NISAの運用が終わり強制的に特定口座に移管されます。
つまり
2022年入金元本120万円
↓(損益60万円)
2026年12月評価損益60万円
2027年1月特定口座移管60万円
2027年以降、特定口座に移管されると60万の損益も全てリセットされます。
ですので、
60万からの利益に対して分離課税となります。
レバナスの元本割れは想定しておくべきです。
5年しかないんですよ〜
この一般NISAは損益が出れば出るほどデメリットに吹き切ります。
地獄ですね〜
まとめると
2027年以降、特定口座に移管されると60万の利益も全てリセットされますですので、180万円からの利益に対して分離課税となります。レバナスホルダーさんはこれ以上に利益が出ると信じてらっしゃると思います。
5年もありますからね〜
この一般NISAは利益が出れば出るほどメリットに吹き切ります。
夢ありますね〜
2027年以降、特定口座に移管されると60万の損益も全てリセットされます。ですので、60万からの利益に対して分離課税となります。レバナスの元本割れは想定内にしておくべきです。
5年しかないんですよ〜
この一般NISAは損益が出れば出るほどデメリットに吹き切ります。
地獄ですね〜
「場合により最も危険な方法」とは地獄です
一般NISAでレバレッジ商品を購入するなら、この地獄を想定内にしておいてください。
想定内にしておくことでデメリットが地獄ではなくなります。
想定内って大事なことです。
一般NISAデメリット回避方法
基本的に暴落を回避する方法は無いと思ってください。
暴落は想定外が連続多発的に連鎖したときに起こります。
つまり
暴落を察知できた時点で暴落は起こりません。
ただし、暴落を示唆できそうな兆候はあります。
逆イールドとプライマリーバランス黒字化です
逆イールド
長短金利が逆転する現象で、「景気後退のサイン」とも言われている。、この逆イールドがきたら数年以内にリセッション入りする可能性が示唆される
一般的に、債券金利は保有期間が長くなるほど高くなる。したがって、債券金利は短期債ほど低く、期間が長い長期債ほど高くなる「順イールド」が一般的ですが、長短が逆転する状態を「逆イールド」とい言います。景気後退懸念が大きいときに、安全資産とされる長期債が買われ長期債利回りが大きく低下することで発生します。金融市場では特に、2年債と10年債の利回りの差 (スプレッド) を最重視されています。
プライマリーバランス黒字化
リセッション時に政府はお金をばらまき経済を安定させます。そのとき基礎的財政収支(プライマリーバランス)は赤字となります。これは政府の借金で国民を豊かにする政策です。
しかしばら撒いたお金は経済回復とともに回収しなければいけません。つまりそのときプライマリーバランスの黒字化を図ります。これが利上げだったります。つまり利上げが進むとプライマリーバランスが黒字化されます。それはFRBのバランスシートを確認すればわかります(動画で詳しく説明)
バランスシートを見たい方はこちら
実は、逆イールドとプライマリーバランス黒字化は関連があります。
ですのでこの両方を見ることはとても大事なことになります。
合わせて読みたい記事
一般NISAの非課税期間が近づいてきたら、利益が乗っているのであれば利確しておくのも一つの手かもしれません。
もちろん、これらをみて怪しければ利確も考えます。
その時はこちらの動画、ブログでお知らせします。
ただあくまでも目安であり、大暴落は予期できないと思っておいた方が良さそうです。
ですので谷口総志は
暴落を想定内にしています。
だって一般NISAから特定口座に移管されたとしても口数は減らないんだし、死ぬわけでも無い。
たかが2倍のレバレッジ!
持ってりゃいずれ上がるでしょ!
というマインドです。
※3倍レバレッジではこうはいかないので気をつけてください
一般NISAには大きな夢もありますが、地獄も隣り合わせです。
一般NISAでレバナスを考えてらっしゃる方へ
これら最悪想定デメリットが許容できなけれなければ、一般NISAでレバナス購入は諦めてください。
そんな方は新NISA対象商品ならロールオーバーができるので少しは安心ですね。
谷口総志プロフィール
・1974生まれ
・熊本出身
・3児の父
・臨床工学技士
プロフィール詳細
谷口総志のお仕事(人工心肺)
臨床工学技士という国家資格保持者で心臓手術の現場で人工心肺装置を操作しています。3分ほどの動画なのでよかったらご視聴ください。
医療系の方は谷口総志公式サイトへもどうぞ〜
もう一つのYouTubeチャンネル
球磨焼酎チャンネルも運営しています。
熊本好き、球磨焼酎好き、アルコール好き集まれ〜
球磨焼酎の魅力を伝えます。
チャンネル登録者数1000人達成したら飲みながらライブがしたい。